キーボードの種類と特徴&メリット・デメリット

キーボードはパソコンに不可欠なデバイスのひとつです。

しかし、一口にキーボードと言ってもその種類は多岐にわたり、それぞれ異なる特徴をもっています。

しかし、その多様性は使う人にとって選択肢を増やす一方で、

・種類によってどう違うの?

・なんでこんなに値段が違うの?

・沢山種類がありすぎて自分にどんなものが合っているか分からない!

というように、迷ってしまうこともあります。

この記事では、そんな“キーボードの種類と特徴”についてわかりやすく解説します。

それぞれの、メリットやデメリットについてもご紹介していますので、少しでも参考になればと思います。

メンブレン式

メンブレン式のキーボードは、接点をもつ2枚のシートで出来ていて、キーの接点にラバーカップが設置されており、上部のシートを押すことで接点同士が接触し、キーが押されたことを認識します。

Hormone
Hormone

一般的なパソコンに付属しています。

タイピング時の音も、ゴムの吸収によりカチャカチャと音が鳴らず、静音性があります。

ゴムの反発でキーを元の位置に戻すシンプルな構造で、しっかりとした打ち心地で操作できますが、ストロークが深いので長時間作業していると若干の指疲れを感じるかも知れません。

個人的なキーを押した感触の感想は、「ぐにぐに」「べこべこ」という感じです。

シート状のため「大量生産」「薄型」「安価」に生産可能となっています。

  • 静音性がある。
  • コンパクト、スリムでデスクスペースの節約になる。
  • 安価でコスパがいい。
  • ストロークが深く、長時間の作業では指疲れがある。
  • スイッチがゴムメンブレン製のシートで構成されているため、
    ゴムの劣化や破損が起きた場合は買い替えが必要。

パンタグラフ式

入力を認識する仕組みはメンブレン式と同じですが、 キーの支持構造に、横から見た形がX型の軸が採用されており薄型です。 

キーストロークが浅く、軽いキータッチで入力出来るので長時間の作業にも向いています。

文字を入力する際の音も「パチパチ」と小さく控えめなので、 集中力のいる作業で活躍します。

その反面、感触の薄さや静かさに、入力に対する物足りなさを感じる方もおられるかも知れません。

ノートパソコンなどで、このタイプが多く採用されています。 

  • 薄型でコンパクト。
  • 軽いキータッチで入力出来るので手が疲れにくい。
  • タイピング時の音がとても静か。
  • キーのどこを押しても反応する。
  • 感触が薄く、入力に対する物足りなさがある。
  • ゲーム用途には適さない。

メカニカルキーボード

メカニカルキーボードは、キースイッチが1つ1つ独立した構造をしています。 

タイピングの正確性、耐久性に優れ、キーの交換も出来るため 長く使えます。 

タイピングしたときの音や感触に大きな特徴がある為、 ゲームユーザー、プログラマー、ライターといった 正確なタイピングを望む人に向いています。 

中には、キーボードのスイッチを簡単に交換出来る“ホットスワップ機能”を備えていて、(スイッチ)の色によってキーを押したときの反応速度、押し心地、打鍵音など、自分の好みに合わせてカスタマイズして使うことが出来るものもあります。

製品の中にはデザインが個性的だったり、ライティング機能が備わっているものもあり、光の色やパターンなどで自分のデスク環境の雰囲気に合わせて楽しむ人も少なくありません。 

Hormone
Hormone

ピカピカ光るの、綺麗でかっこいい!

他の種類のキーボードに比べ、構造が複雑な上、機能性も高いため価格が高くなります。 

  • 耐久性が高く、長寿命。
  • タイピングの正確性、応答性が高い。
  • 軸の種類によって、使用する人の好みに合った音や感触を楽しみながら使用出来る。
  • 軸、キーキャップが交換出来て、カスタマイズ性がある。
  • 製造コスト、機能性が高い為、高価格。
  • 構造上他のキーボードに比べると重たく、持ち運びには不向き。
  • 軸によっては大きなタイピング音がするものもあり、使用環境に応じたものを選ぶ必要がある。

静電容量接点方式

電極が接触しない「無接点構造」を採用し、 キーが押し込まれた際に静電容量の変化を検知することで 入力を伝えます。 

押下時の物理的な接触がない為、静音性に優れ、キーを傷つけたり摩耗させたりする心配もありません。

静電容量センサーは高速な応答速度を持ち、入力が素早く認識されます。

チャタリングなどのエラーが発生しにくく、高速でタイピングを行う必要がある場面でも、安心・高い正確性で使用できます。

底打ち感が少なく打ち心地が軽いので、長時間の作業でも疲れにくく快適に使用できます。

  • キー自体が摩耗せず、長寿命で耐久性が高い。
  • 物理的なスイッチのクリック音が無い為、静音性に優れている。
  • 反応速度が早く、高速かつ正確な入力が必要な場面でも安心して使える。
  • 掃除やメンテナンスが簡単。
  • 高度なセンサー技術や製造コストにより、高価格。
  • 物理的な押下感触が他のキーボードに比べて物足りない為、好みが分かれることがある。

その他の特徴

エルゴノミクスキーボード

エルゴノミクスキーボードは、波打つような形状が特徴です。

キーボード全体または個々のキーボードセクションの角度や傾斜が工夫されており、自然な姿勢や手のポジションでタイピングができます。

製品によっては手首のためのサポートパッドを備えているものもあり、長時間のタイピング作業中の手首への負担を軽減します。

  • 身体の複雑な形状に調和し、身体や手にかかる負担を軽減する。
  • 長時間のデスクワークでも快適に作業できる
  • 快適な姿勢でのタイピング作業による、生産性の向上。
  • 通常のキーボードとは異なるデザインをもつため、キーの配置などになれるまで時間がかかることがある。
  • 製品によっては、通常のキーボードより大きく重い場合があり、持ち運びやデスク上での配置が難しいことがある。
  • エルゴノミクス設計に伴う製造コストが高いためやや高価格。

有線接続 or ワイヤレス

どのタイプのにも共通して有線接続で使用するもの、Bluetoothなどのワイヤレスで使用するもの、どちらも可能なものなどがあります

有線接続で使用するタイプは、入力遅延が起きにくかったり、電池切れの心配が無い代わりにケーブル周りがごちゃごちゃしてしまう欠点もあります。

無線タイプは、キーボードを自由な位置に置けてデスク周りがスッキリする代わりに、入力遅延や接続障害が起きたり、電池切れが起きてしまう欠点があります。

無線タイプは、ワイヤレス機能による製造コストの増加で、有線タイプに比べて高価格になっています。

中には複数のデバイスに振り分けてペアリング設定できる製品もあるので、使用目的に合わせて無線・有線を選択することをおすすめします。

日本語配列(JIS) or 英語配列(US)

配列の違いも使用感に影響があります。

JIS配列は、アルファベットキーにひらがなが一緒に印字されていて、日本語入力に適している、日本で一般的に使用されるキーボード配列です。

Enterキーが大きく、縦に長方形の形をしているのが特徴的な違いですね。

US配列は、北米や多くの英語圏で使用されるキーボード配列です。

かな文字入力の印字が無く、アルファベットと一般的な英語の記号のみのスッキリとした印象の配列です。

まとめ:使用目的と予算で自分に合ったキーボードを

今回は主なキーボードの種類とその特徴でした。

性能、機能性が高い製品はどうしてもその分お値段が張ります。

ただ、メンブレン式でも高価なものはありますし、メカニカルキーボードでも比較的安価なものもあります。

今記事で解説した種類と特徴、それぞれのメリットとデメリットを踏まえて、あなたの使用目的と予算に合ったものを選んで素敵なパソコンライフを送ってください!

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