スマートフォンが普及した当初からずっとiPhoneを使用していたこともあり、デバイス間のデータの同期などが便利だった為タブレットはiPad、ノートパソコンはMacBook、イヤホンはAirPodsをナチュラルに選んでいました。
決して安くないAirPodsシリーズなのですが、ある理由で故障してしまい買い替えることになり、AirPodsとAirPods Proどちらの使用感も知ることになったので個人的な感想をまとめてみました。
AirPodsが故障したときのことについても書いていますので、読んで頂けたらと思います。
私が購入したのは第2世代のAirPodsでしたが、音質はもちろん、デュアル光学センサーにより耳につけるだけでイヤホンの着脱を感知してくれる機能が備わっていて、イヤホンを外すと自動で音楽などが停止する機能も備わっていて画期的に感じました。
ただ、耳に挿入する丸い(ポッド)部分がつるつるしていて、充電ケースから取り出しにくかったり、耳から落ちやすかったり、軸部分が長いため、よく髪の毛や、着替えたりする際服に引っかかって取れ易かったのが難点です。
充電ケースはコンパクト設計で、コロンとかわいいイメージでした。
刻印サービスも利用して名前を入れていたので、すごく愛着が湧いていましたね。
別れは突然でした。
少し目を離した隙に11ヶ月の娘がAirPodsを取り出し口の中に入れてしまったのです。
ばっちぃし、壊れるし、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ…って感じで…。
動作確認をしたところ、右のイヤホンから音が出なくなっていて、充電ケースに入れても充電すらしなくなってしまったので、すぐにAppleサポートに電話してみました。
理由を説明して、アドバイスを貰いながらあれこれ試して、それでも復活する見込みがないと分かったところ診断されたのが
「赤ちゃんのよだれによる水没…ですね。」
“よだれによる水没”がパワーワードすぎて、私もサポートの人も笑ってしまいました。
“AppleCare+”に加入していなかったので、1万円程の修理料金がかかる上、修理に出すと刻印が無くなって返ってくることを知り、
どうせならAirPods Proに買い替えてしまおう…
と思いポチったのでした。(しっかりと“AppleCare+”を添えて)
AirPodsがつるつると耳から落ちやすいことは体感していたので、まずシリコン製のイヤーチップがついていることで耳から落ちてしまうことが減ったことに快適性を感じました。
イヤーチップにより音漏れもしにくく、外部の音も遮断され、イヤホンからの音楽や通話音声が鮮明に聞き取れます。
軸部分の長さも従来より短くなり、スッキリとした見た目になりましたね。
ユーザーの耳の形に合わせてイヤホンの音質を自動調節するアダプティブイコライゼーションを搭載していて、特別設計のドライバとハイダイナミックレンジアンプとの相乗効果で、自分に合った音質でパワフルな低音とクリアな音質を体感できます。
感動したのはアクティブノイズキャンセリング機能でした。
この機能をオンにすれば周囲の雑音を気にすること無くリアルな音質で音楽や動画が楽しめたり、勉強など集中力のいる作業をする場面でも活躍しそうです。
また、オフにすると生活のバックミュージックのように音楽を再生しながら周囲の人との会話も可能です。
ノイズキャンセリング用の周囲の音を取り込む外側のマイクが、拾った音をそのままイヤホンに流すことで、イヤホンを装着したままでも周囲の音が確認出来る「外部音取り込み」機能が備わっています。
つけていることを忘れてしまいます。
そしてデュアル光学センサーではなく、より検出精度の高い“肌検出センサー”が搭載されていて、従来のセンサーより正確にイヤホンの着脱を感知してくれるようになっています。
軸部分についている感圧センサーは、AirPodsのタッチボタンに慣れていたせいか、少し操作に手こずりました。
押し込んでノイズキャンセリングのオンオフは比較的容易に出来るのですが、音量の上げ下げの操作には慣れが必要に感じます。
充電ケースはAirPodsに比べるとAirPods Proの方がやや大きく、少し重いかなと感じる程度の差はあります。
耐水性ですが、これまでのAirPodsは防水性能は搭載されていませんでしたがAirPods Proは、多少の汗や雨に濡れても問題がないIPX4相当の耐汗性と耐水性を備えています。
とはいえ、“防水”ではないので、よだれには注意が必要ですね。あと誤飲も。
価格は39,800円と、「さすがApple・・・ぐぬぬ。」と思う金額で、唯一そこだけがデメリットに感じます。
ですが、性能は相応のものでした。
AirPods(第2世代) | AirPods Pro(第2世代) | |
---|---|---|
外観 | ||
イヤーチップ | × | ◯ |
アクティブノイズ キャンセリング機能 | × | ◯ |
外部音取り込み機能 | × | ◯ |
コントロール | タッチセンサー | タッチセンサー (上下スワイプ対応) |
搭載チップ | H1チップ | H2チップ U1チップ(ケース) |
Hey Siri | ◯ | ◯ |
耐汗・耐水性能 | × | IPX4 |
装着感知センサー | デュアル光学センサー | 肌検出センサー |
有線接続 | × | × |
探す | ◯ (本体のみ) | ◯ (本体・ケース) |
バッテリーケース のスピーカー | × | ◯ |
バッテリー持ち (音楽再生) | 最大約6時間 | 最大約5時間 |
バッテリー持ち (ケース併用) | 約30時間 | 約24時間 |
バッテリー持ち (連続通話) | 約4時間 | 約3時間 |
ワイヤレス充電 | × | ◯ |
MagSafe充電 | × | ◯ |
Apple Watch充電器 | × | ◯ |
無料刻印サービス | ◯ | ◯ |
本体サイズ | 高さ:40.5mm 幅:16.5mm 厚さ:18.0mm | 高さ:30.9mm 幅:21.8mm 厚さ:24.0mm |
本体重量 | 4g | 5.3g |
充電ケースサイズ | 高さ:53.5mm 幅:44.3mm 厚さ:21.3mm | 高さ:45.2mm 幅:60.6mm 厚さ:21.7mm |
充電ケース重量 | 40g | 50.8g |
同梱物 | 充電ケース、 Lightning-USBケーブル | MagSafe充電ケース、 イヤーチップ(4サイズ)、 Lightning-USBタイプCケーブル |
価格(税込み) | 19,800円 | 39,800円 |
それぞれ価格相応の機能性
第3世代のAirPodsをすっ飛ばしての比較なので性能の差は大きいですが、それだけ大きな進化を遂げているということですね。
ペアリング済みのiPhoneを操作して、バッテリーケースに搭載されているスピーカーからビープ音を流せるところなんか、よくものを失くす筆者にはとても嬉しい機能です。
価格だけ見るとやや躊躇してしまうAirPods Proですが、手にとって使用してみると手放せなくなる魅力がぎっしり詰まっていました。